「HOUSE」新たなトラウマ映画に認定です…ある意味怖いよう!
のっけから間違い
バイオ7が話題なので、その原型のゲームの下敷きにもなったと言われる映画を見てやろうと鑑賞しました。…が!!!
完全に勘違い。バイオハザードの原型のゲームは「スウィートホーム」!ですね(´-`;)
映画も同名のもので、監督が黒沢清氏で、製作総指揮の伊丹十三と大人のケンカがあってDVD化していない作品でした。
今回見た大林宣彦監督の「HOUSE」は、まあ無関係だった訳なんですがコメディホラーでサイケな映像満載でトラウマ級でした。
お酒飲みながら見たんですが、悪酔いした…笑
1977年。88分です。
あらすじ
7人の少女たちが夏休みに訪れた屋敷は、若い女性を食べて若さを保つ化物が巣食う家だった…。大林宣彦監督のデビュー作となったファンタジー・ホラー。
CMクリエイターだった大林氏の映画デビュー作ということで
アイドル系の女の子がホラーに出る映画のハシリだそうで、コメディタッチな中にあっけらかんと恐怖表現、ゴア表現が出てくるもんだから油断ならない(*ω*)
食いしん坊の「マック」(ストマック)がまずおば様の犠牲になるんですが、生首になっちゃって、でもハツラツとした笑顔で井戸から出てくる…「ファンタ」ちゃんのお尻にガブリ!
そのあと、井戸の桶に見立てているんだろうけど口からザーッと赤い水が出る…キモい!!!
おば様、なぜか口の中から目玉がチラリ…
水が血に染まっている(が、みんな気づかない)。
お風呂に入っていたら背中に髪の毛がゾゾゾゾッと這い上がってくる…(が、気づかない)。
コマ送りとか逆再生の映像を使ったりとこちらの体力を削る映像の応酬。そんな中で、ある種チープな恐怖表現が出てくると妙に怖いのです。
ピアノに喰われる「メロディ」ちゃん。ほとばしる血しぶき!
最後には血塗れのピアノに指だけが踊っている…
なんかヤン・シュヴァンクマイエルっぽいなと思いました(*ω*)
CMを撮ってた大林氏が映画デビューしたという本作、持てる映像テクニックいっぱい詰め込みました!という感じです。なので、見ていて体力が削がれる…
紀里谷和明監督の「CASSHERN」を思い出しました。PV作ってた人が撮った映画、って感じに近い気がしました。
音楽もバッドトリップを誘います
やけに耳に残る音楽は小林亜星さんでした。ご本人も出演。若い時こんなパンパンだったんだなあ。
キャッチーな音楽なんですが映画音楽としてはガチャガチャしていて、映像もあいまって完全に脳みそ掻き回されました笑
しかし、チープとか言ったりしましたが、終盤では水ドバー!とか昔のバカ殿を彷彿とさせるような「お金かけてんね〜!」感もあって見ごたえ充分でした。
公開から30年越しにアメリカ公開されたという話も納得です。
今夜のホラー考まとめ
本格ホラーじゃない分、不意打ちの怖さがあります。振れ幅があるって重要ですね。
あと高熱で寝込んでる時に見る夢っぽくて体力削られるので元気な時の鑑賞が必要です(´-`;)