今夜もぼちぼちホラー考

今夜もぼちぼちホラー考

ホラージャンルの映画やドラマ、小説や怪談話など、「怖い」を自分なりに考えるブログです。ネタバレせずに書く自信ありません、ごめんなさい。落書きも劣悪でごめんなさい。

「ファンハウス」新旧同名の映画2本(でも全然違う話)

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ファンハウス、とはお化け屋敷のことだそうです。

「悪魔のいけにえ」で有名なトビー・フーパー監督の「ファンハウス」、全然知らない監督の2015年公開「ファンハウス」を見ました。

ちゃんとパッケージを見ずにリメイクだとばかり思って見ましたが、全然違う話でした(*ω*)

 

トビー・フーパー監督の「ファンハウス 惨劇の館」

1981年公開、96分。

「悪魔のいけにえ」で有名な監督の伝説の映画がDVD化!みたいなアオリがパッケージには書かれておりました。

 

あらすじ

田舎町のカーニバルに出掛けたエイミーたちは、肝試しとしてお化け屋敷で一夜を過ごすことにする。しかし、その館の中でマスクの男が殺人を犯す姿を目撃し…。

 引用元:Amazon CAPTCHA

 

しかし…間の取り方がなんせゆっく〜〜りで…。

1.5倍速で見て丁度いいかんじでした(´-`;)

とはいえ序盤の雰囲気づくりはなかなかのもの。

口蓋裂の牛などを展示する衛生博覧会とか、怖くて気持ち悪くて悪趣味で、若者がついつい惹かれてしまうような空気感がよく出てました。

 

モンスターというか殺人鬼がかわいそうで

障害があってさらに殺人鬼である息子、親がイッちゃってる、という題材は私ら世代からするとスーファミの「クロックタワー」を思い出しました。

(でもあっちの方が断然怖い)

 

いやしかし、人権の意識とかモラルとか、40年前より現代の私たちの方がきっと全然進んでいるので、おそらくこういう設定ってどうしても「悲しい」「かわいそう」になってしまう。

いや、きっと、そういう感じも含めてホラーなんでしょう。

 

物語が展開し始める(モンスターが現れる)のは映画が半分くらいすぎてやっと。

見ている時は「やっと出てきた…前フリが長かった」と思いましたが、後半〜クライマックスの演出がこれまたのんびりなので鑑賞後に「前半のイヤーな雰囲気が一番ホラー映画してたんだな」という感想になりました。

 

 

新しい方の「ファンハウス」

2015年、アンディ・パルマー監督。この監督の情報が全然見つけられない(´-`;)

イマドキのB級ホラーやな〜、という感じの映画でした。

 

とりあえず。ロバート・イングランド主演じゃなーい!!

アマゾンのDVDの説明書きには「エルム街の悪夢のフレディを演じたロバート・イングランド主演最新作!」と謳ってるんですが、とりあえず全然主役ではないです。むしろチョイ役。

 

あらすじ

世間がハロウィンシーズンで盛り上がる中、ステーツヴィル精神病棟に収容されていた6人のサイコパスが脱走。
彼らが潜伏先に選んだのは……多くの若者たちが訪れ賑わいをみせている遊園地の中のお化け屋敷だった。
何も知らずに遊びに来た能天気な若者たちを本領を発揮したサイコパスたちが素敵な恐怖のパーティーで出迎える!
天職とも言える場所で、次々に自分たちの欲望を満たしていくサイコパスたち。果たしてどんな結末を迎えるのだろうか。
ここは殺人さえもアトラクションになるファンハウス(お化け屋敷)!

引用元:Amazon CAPTCHA

 

シリアルキラーファンにはちょっとピクッとくるものはあるかも

殺人鬼ファンと言うと語弊がありますが、「マーダーケースブック」なんかを熱心に読んでいた人たちからするとちょっとだけワクワクっとするかも知れません。

人体の剥製を作る、というのはエド・ゲインに少しカスっているし

集団自殺を図らせるカルト教祖はジム・ジョーンズかな…とか。

 

いや、それが逆に消化不良になるかな…(´-`;)

殺人鬼の殺害現場を模したお化け屋敷に、本当の殺人鬼がいたとしたら…という設定、フラッシュアイデアの段階では面白そう!と思えるんですが、、

やっぱり実際それが映像化されると「うーんそうなっちゃうよね…」感が。

シリアルキラーの殺害現場というのはきっと本来すごく閉じられた空間だと思うし、そこから逃れられないっていう被害者の恐怖が溜まっている場所でもある、それが怖かったりする。

なんかオープンにバンバン人が殺されていくと、ただのパニック映画みたいになっちゃうなーと思いました。

 

今夜のホラー考まとめ

広い場所に大勢いるより閉じられた空間に少数いる、の方が怖い